XserverにLaravel9環境を

記事にしたことは以下の2点

  1. CliのPHPを8へアップデート
  2. Composetのアップデート

CLIのPHPをPHP5から8へ上げる

Web版PHPのバージョンはサーバーパネルから設定変更可能ですが、Cliはコンソールから設定が必要になります。
コンソールからまずバージョン確認

[xs000000@sv00000 ~]$ php -v
PHP 5.4.16 (cli) (built: Apr  1 2020 04:07:17) 
Copyright (c) 1997-2013 The PHP Group
Zend Engine v2.4.0, Copyright (c) 1998-2013 Zend Technologies
    with Zend OPcache v7.0.5, Copyright (c) 1999-2015, by Zend Technologies

PHP5.4がインストールされているようですので、まずインストールされている場所を確認。

[xs000000@sv00000 ~]$ which php
/usr/bin/php

/usr/bin/php ということが判明したので、そのディレクトリを覗いてみます。

[xs000000@sv00000 ~]$ ls  /usr/bin/php*
/usr/bin/php          /usr/bin/php-fcgi7.2  /usr/bin/php5.6      /usr/bin/php7.3-cgi
/usr/bin/php-cgi      /usr/bin/php-fcgi7.3  /usr/bin/php5.6-cgi  /usr/bin/php7.4
/usr/bin/php-fcgi5.1  /usr/bin/php-fcgi7.4  /usr/bin/php7.0      /usr/bin/php7.4-cgi
/usr/bin/php-fcgi5.3  /usr/bin/php-fcgi8.0  /usr/bin/php7.0-cgi  /usr/bin/php8.0
/usr/bin/php-fcgi5.4  /usr/bin/php-fcgi8.1  /usr/bin/php7.1      /usr/bin/php8.0-cgi
/usr/bin/php-fcgi5.5  /usr/bin/php5.1       /usr/bin/php7.1-cgi  /usr/bin/php8.1
/usr/bin/php-fcgi5.6  /usr/bin/php5.3       /usr/bin/php7.2      /usr/bin/php8.1-cgi
/usr/bin/php-fcgi7.0  /usr/bin/php5.4       /usr/bin/php7.2-cgi  /usr/bin/phpize
/usr/bin/php-fcgi7.1  /usr/bin/php5.5       /usr/bin/php7.3

多くのバージョンのPHPが用意されているようですが、試しに「/usr/bin/php8.0」を呼び出してみます。

[xs000000@sv00000 ~]$ /usr/bin/php8.0 -v
PHP 8.0.12 (cli) (built: Oct 22 2021 18:35:15) ( NTS )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.0.12, Copyright (c) Zend Technologies

ちゃんと起動することがわかりました、この時点でのバージョンは8.0.12でした。
これをphpと打たれた時に呼ばれるよう設定を変更していきます。
ここからの作業の流れとしては

  • Xseverから割与えられたホームディレクトリにbinディレクトリを作成
  • そこにphpという名前で「/usr/bin/php8.0」へのシンボリックリンクを作成
  • 最後にパスを設定して
  • バージョン確認
[xs000000@sv00000 ~]$ mkdir $HOME/bin
[xs000000@sv00000 ~]$ ln -s /usr/bin/php8.0 $HOME/bin/php
[xs000000@sv00000 ~]$ export PATH=$HOME/bin:$PATH
[xs000000@sv00000 ~]$ php -v
PHP 8.0.12 (cli) (built: Oct 22 2021 18:35:15) ( NTS )
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.0.12, Copyright (c) Zend Technologies

無事に、8.0.12へアップデート成功です。

2023/03/08追記
現在、Xserverでの最新バージョンは 8.1.xですね。
8.1.xへアップデートする場合は、「ln -s /usr/bin/php8.1 $HOME/bin/php」となります。

コンポーザーのインストール

Xserverを調べると、Ver1.xがインストールされているようですが、こちらも管理者でないとアップデートできないので、ホームディレクトリ以下へ新しくインストールしていきます。
方法はセオリー通り、Composerサイト Download Composer のスクリプトを使いインストールします。
まず、Command-line installation のスクリプトをコピーし、コンソールへ貼り付け実行します。

php -r “copy(‘https://getcomposer.org/installer’, ‘composer-setup.php’);”
php -r “if (hash_file(‘sha384’, ‘composer-setup.php’) === ’55ce33d7678c5a611085589f1f3ddf8b3c52d662cd01d4ba75c0ee0459970c2200a51f492d557530c71c15d8dba01eae’) { echo ‘Installer verified’; } else { echo ‘Installer corrupt’; unlink(‘composer-setup.php’); } echo PHP_EOL;”
php composer-setup.php
php -r “unlink(‘composer-setup.php’);”

バージョンが変わればハッシュ値も変わるので、必ずサイトから最新のスクリプトを取得して下さい。
このスクリプトの流れ

  1. インストーラーを「composer-setup.php」というファイルネームでコピー
  2. 同一性の検査
  3. composer-setup.phpを実行
  4. composer-setup.phpを削除
All settings correct for using Composer
Downloading...

Composer (version 2.3.5) successfully installed to: /home/xs205653/composer.phar
Use it: php composer.phar

上記のように表示されれば成功です。
念のためバージョンが確認してみて下さい。

[xs000000@sv00000 ~]$ php ./composer.phar -V

次に、これをcomposerという名前に変え、ホームのbinへ移動します。

[xs000000@sv00000 ~]$ mv ./composer.phar  ~/bin/composer
[xs000000@sv00000 ~]$ composer -V
Composer version 2.3.5 2022-04-13 16:43:00

composer -V (ラージV)で、バージョンが確認できれば成功です。
最後に、「export PATH=$HOME/bin:$PATH」を「.bashrc」へ追加して完成です。